松嶋菜々子が無表情な家政婦役を演じ、話題となったドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)は、21日に放送された最終回の平均視聴率が関東地区で40・0%だったことがビデオリサーチの調査で22日分かった。

 宇佐美毅・中央大教授のコメント。

 

 「最近10年間はドラマの視聴率が低下傾向で、15%でも成功という中、40%は驚き。松嶋菜々子さんが演じる家政婦は過去に事件で家族を亡くしたという設定で、作品の根底には、災害や事件で生き残った人が死者に罪悪感を覚えてしまう「サバイバーズギルト」がある。東日本大震災だけでなく、自殺者が年間約3万人という日本で、身近な人の死をどう乗り越えていくかは現代の大きな課題。そこを捉えたからこそ、このドラマは面白さだけでなく、重さ、深みがあったのだろう」。