歌手植村花菜が2012年を「吸収」の年と位置付けた。29歳の誕生日の4日、都内でミニライブを行った。映画「マジック・ツリーハウス」(7日公開)の主題歌で最新シングル「メッセージ」のほか、大ヒット曲「トイレの神様」など4曲を歌った。25日に1年10カ月ぶりのオリジナルアルバム「手と手」を発売。今月下旬からライブツアーを行うなど多忙だが、最低1カ月、アメリカに放浪の旅に出ることを明かした。

 100人のファンを前に、植村は今年を「吸収の年」と表現した。「この2年間は、いろんなものを出して出してやってきた。今年はいろんなものを吸収、インプットして成長したい」。10年11月に発売した「トイレの神様」が、オリコン週間チャートで2週連続1位など大ヒット。日本レコード大賞で優秀作品賞を受賞、紅白歌合戦にも初出場と、一気にブレークした。

 その勢いのままに、昨年も幅広く活躍。4月に栃木で東日本大震災の被災者と福島第1原発事故を受けての避難者を元気づけるライブを開催。一方で、急性虫垂炎のため、7~8月のツアー5公演を中止した。プライベートでは、お笑いコンビ、キングコングの西野亮広との交際が報道されるなど、話題を提供した。

 だが、勢いで突き進んだ2年間を冷静に振り返り、20代最後の12年は、来る30代を見据え、アーティストとして財産を吸収する1年にする。その一環で、「最低1カ月」のアメリカの旅を計画。「今年は1人の力で、アメリカに放浪する旅をやってみたい」と話した。公私ともに、さらに自身を成長させるための大事な1年となりそうで、「最後の20代なんで、いろんなものを吸収して成長できる1年にしたい」と話した。