お笑いコンビ、松本ハウスが8日、「統合失調症がやってきた」(イースト・プレス)の出版記念イベントを都内で開催した。

 松本ハウスは松本キック(44)ハウス加賀谷(39)の2人組。90年代の人気番組「タモリのボキャブラ天国」などで活躍していたが、99年に加賀谷が統合失調症と診断され、芸能活動を休止。症状の改善により、09年に活動を再開した。

 同書では、実は14歳のころから幻聴症状が出始めたという同症についてつづった。加賀谷は「100人に1人かかるといわれる身近な病気」だと説明。復帰した今も薬は手放せないが、「飲む量も内容も変わってないけど、どんどん良くなってます」と出版のきっかけを明かした。

 加賀谷は読者に対し、「人それぞれ(症状は)違うので、僕が感じたことしか分からないけれど、ヒントの先のしっぽがつかめたら光栄です」とコメント。加賀谷の闘病を見守り続けた松本は「自然に接するのが一番。でもそれが難しい。踏み込んでダメなら下がればいいし、一緒に学んでいけばいいと思います」と話した。