作家椎名誠さん(69)俳人黛まどかさん(51)コラムニスト泉麻人さん(57)らが審査員を務め、「思わずメモしたくなった身近な人の名言・格言」(高橋書店主催)を選ぶ第17回手帳大賞の授賞式が29日、都内で行われた。

 2万529通の応募の中から大賞となったのは岩手県の会社員、古里素祐さん(51)の「本当にいいものはみんなタダでできているねー」。朝の澄んだ空気、夕焼けの美しさ、家族の笑い声ーを指して母親がつぶやいた言葉だという。

 審査員賞

 「疲れたときはなあ、緑のあるところに行って『ぼよ~ん』としとき!」(香川県の無職、杉本和歌子さん=30、蓄積疲労で体を壊し、仕事を辞めざるを得なくなったときに母親からかけられた言葉)

 「お前、1年前の悩み言える?」(兵庫県の大学生、和田崇史さん=21、高校時代に親友に励まされて)

 「『人生の長さは個人差のひとつ』だと思う」(宮城県の主婦、高橋京子さん=68、長女が39歳で病死し、打ちひしがれたときに次女からかけられた言葉)

 優秀賞

 「おっぱいあげるときって、目でも抱っこしているんだね」(岐阜県の主婦、大熊育子さん=34、娘に授乳しているときに小学生の兄が「目でも抱っこ」と表現した)

 「親の言葉は、遅れて聞こえる腹話術」(兵庫県の専門学校生、近藤麻友さん=26、「あのとき、おやの言う通りにしとけば良かった」と落ち込んだときに兄から)

 泉麻人さんは「今年は家族の風景が浮かぶ作品が多かった」。黛まどかさんは「言葉の余白が深い作品に感銘しました」とそれぞれ感想を述べた。

 これらの作品は高橋書店発売の「名言・格言日めくりカレンダー」に掲載される。