東映が、昨年1月に事故死したギリシャの世界的な映画監督テオ・アンゲロプロスさん(享年76)の「遺作」完成に協力的な姿勢を示した。

 同監督の映画「エレニの帰郷」(来年1月25日公開)を配給する同社の岡田裕介社長(64)が22日、都内で会見。同監督が撮影中に事故死し、未完成になっている映画「もう一つの海」について「そういうこと(撮影続行)になれば、東映も役員会の決議事項として必要。必ず協力させていただきたい」と話した。

 会見に出席した妻でプロデューサーのフィービー・エコノモプロスさん(66)は、同監督が生前に「小津安二郎監督の作品は、家族がテーマで、私の作品に近い」と話していたことを明かした。