お笑いコンビ、シャンプーハットのてつじ(32)が13日「第68回桜花賞」で700万2920円もの馬券を的中させた。3連単(13)ソーマジックの1頭軸マルチで1万2600円(100円×126通り)の元手から巨額を手にした。てつじは昨年の皐月賞でも162万円の馬券を当てていたが、さらに破格の出来事に急きょ、大阪市内の吉本興業で会見。「これで1年間、軽く遊べるなあ。車でも買おう」と笑いが止まらなかった。

 あまりの巨額馬券的中に言葉も見つからなかった。「実感があまりわいてこないんです。日本語に“うれしい”という言葉以上の表現があるなら、それですわ。いや、何か自慢してるみたいですいません」。頭は下げるが、漏れる笑みはどうしようもなかった。

 この日、てつじは朝からロケで競馬場には行けず、ちょうどレース直前の午後3時半ごろ帰宅。テレビで観戦していた。軸にしていた(13)ソーマジックに注視していたため、同馬が3着に入ったことだけで喜んでいた。携帯電話のサイトで確認したところ「声も出ないって、ああいうことを言うんですね。横にいた嫁に『700万当たった!』って言うても相手にしてもらえず『しょうもないこと言わんでええから』って流されました」。

 全国的にはまだ無名のてつじは、相方の小出水とともにレギュラー出演している競馬番組「サタうま!」(関西テレビ)で定期的に馬券を予想、購入しており、昨年の皐月賞でも3連単で162万3250円の馬券を的中。「あの時は子供ができて、出産費用やらベッド購入でチャラになった」。

 今回は「何となく穴だと思って」ソーマジックを軸に。さらに「外からの差し込みを予想して」外枠の馬を中心に残る7頭を選んだところ、700万円もの大金が転がり込んできた。「まずは今日、打ち上げで使って、車でも買おうかな」と笑いは止まらなかった。

 昨年の皐月賞で797万8000円を的中した爆笑問題の田中が、その後、多額の税金を納めたことを例にして「もし、あなたたちの家の近くの道路がきれいになったら、僕の税金かもしれないんで、心の中で『てっちゃん、ありがとう』と言ってくれれば十分」と余裕だった。