著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑で逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)が、危うい契約だと注意した仲間を、「もう来なくていい」と突っぱね、契約を強行していたことが20日、大阪地検特捜部の調べで分かった。特捜部は、小室容疑者が著作権がないことを認識しながら違法な取引を主導したとみて、拘置期限の24日を待たずに、21日にも詐欺罪で起訴する。
関係者や特捜部の調べによると、小室容疑者らは06年7月30日、兵庫県芦屋市の投資家と東京のホテルで面会。小室容疑者は「著作権はすべて僕にある」「音楽出版社からインディペンデント(独立)しているから、僕の手元に残しておく契約になっている」と806曲の著作権の譲渡契約を持ち掛けた。
後日、小室容疑者が役員を務めるプロダクション「トライバルキックス」役員平根昭彦容疑者(45)は小室容疑者に「この契約は危ないのではないか」と指摘したが、聞き入れられなかったという。結局、平根容疑者はその後も契約書づくりなどに関与、小室容疑者は投資家への説得を続け、8月7日、10億円で譲渡する仮契約を結んだ。
小室容疑者らは特捜部のこれまでの調べに、「著作権を所有していないことは知っていた」と供述しているという。




