阿部寛が上演9時間の超大作舞台に挑戦
俳優阿部寛(44)が上演時間が約9時間の舞台に挑戦する。蜷川幸雄氏(73)演出でBunkamura20周年記念作品「コースト・オブ・ユートピア」(9月12日~10月4日、東京・渋谷のシアターコクーン)に主演することが7日、分かった。「コースト-」は米演劇界の最高峰、07年トニー賞で最優秀作品賞を含む主要7部門を制覇。02年にロンドンで初演され、ニューヨークなどで上演されてきたが、日本では初演となる。
19世紀のロシアを舞台に、理想的な社会づくりを夢見る若者たちの挫折や成長を描く。登場人物が70人を超え、30年以上にわたる壮大な大河ドラマを描くため、1部あたり3時間前後の3部構成で、平日は基本的に各部を分割して上演。週末は3部を一気に上演する予定。
蜷川氏は00年ギリシャ劇「グリークス」で3部構成計9時間の舞台を手掛けたが、この時は9人の主要キャストによるそれぞれの物語で構成した。今回は1部ごとに約1時間の休憩時間を挟むとはいえ、主演の阿部は3部すべてに出演する。「9時間という大きな挑戦をしなければならない大作。気力、体力ともにハードな舞台になるはずなので、けいこの初日まで万全なコンディションにしておきたいと思っています」と覚悟を決めている。
阿部と蜷川氏のタッグは「新・近松心中物語」(04年)「道元の冒険」(08年)に続く3回目。蜷川氏は阿部について「スケールが大きく、ユーモアと誠実さを併せ持った、今の日本でとても貴重な俳優」と高く評価。「世界の現代史を決定的にした革命前夜の壮大な物語。阿部さんならその中心を担い、引っ張ってくれると思ってオファーしました。上演時間は約9時間という困難な作品ですが、阿部さんだからこそ任せられる。阿部さん、一緒に走るぞ!!」と期待を寄せている。
[2009年5月8日8時18分 紙面から]
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