嵐の櫻井翔(27)が阪神・淡路大震災の被害の中で、新聞発行に苦闘した記者たちを描くフジテレビ系ドキュメンタリードラマ「阪神・淡路大震災から15年

 神戸新聞の7日間~被災地に生きた記者達の闘い~(仮)」(来年1月放送)に主演することが15日、同局から発表された。95年1月17日に起きた震災の中で、被災者にカメラを向けることに疑問を持ちながら取材した神戸新聞のカメラマン三津山朋彦氏(44)の若き日を、櫻井が演じる。

 当時、神戸新聞は創業110年、発行部数約50万。兵庫の地方紙として、創刊以来、戦時中でも休刊したことがないのが誇りだった。だが、震災でコンピューターが壊滅、新聞発行の機能は完全に失われた。残されたのはたった2本の電話回線と輪転機だけ。編集局長は「何としても新聞は出す!」と新聞製作をあきらめなかった。ドラマ部分に、当事者のインタビュー加えて構成する。

 櫻井は「95年1月17日。それは、僕が中学1年生の時でした。わずか15年前に見た震災の映像を今でも鮮明に覚えています。その時、神戸新聞社でこのようなことが起こっていたとは正直知りませんでした。『伝える』とは何か。そして『前を向く』とは、どういうことか。そんなことを、いまも沢山の方の心に大きなつめ跡を残す阪神・淡路大震災を見つめ直すことで感じていただきたいと思います」と話した。

 ほか、後輩カメラマンを吹石一恵、編集局長を内藤剛志、整理部長を高嶋政宏、先輩カメラマンを萩原聖人がそれぞれ演じる。

 [2009年10月16日6時38分

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