【ラスベガス(米ネバタ州)12日(日本時間13日)=岩田千代巳】歌手美川憲一(64)が、ラスベガスの高級カジノホテル「ベラージオ」で芸能生活45周年イヤーを締めくくるディナーショーを行った。観客は米在住の日本人が中心で500枚のチケットは即完売。昨年大みそかのNHK紅白歌合戦で着た「インド風女神」の衣装を持ち込み、ラスベガスのネオンに負けない派手なステージを展開した。
日本全国100カ所以上を回った芸能生活45周年記念ライブを、ラスベガスで締めくくった。美川がクライマックスに選んだ会場は映画「オーシャンズ11」の舞台にもなった「ベラージオ」。ホテル側が、在米日本人に限らず、顧客向けのショーを企画し、幅広い世代に人気のある美川に出演を打診したところ、二つ返事で快諾。同ホテル初の日本人公演が実現した。
オープニングから昨年の紅白の衣装「インド風女神」で登場し、米国人の照明スタッフを「アメージング・コスチューム!」と絶叫させた。日本人ファンも紅白衣装に興奮。美川は「ハロー~、エブリバディー。ここはラスベガス、超一流のベラージオ。去年の紅白の衣装は1回着ただけでもったいない。どこで着ようかとこの日に取っておいたの」とあいさつした。
07年8月にも、ラスベガスのシーザーズ・パレスでディナーショーを行っている。「前回もすごく盛り上がって、45周年のファイナルとしてできたらいいなと思っていたらお話があった」。今回はスパンコールの光る衣装など4着持参。「ラスベガスのネオンのようにキンキラキンの光る衣装が多いのよ」と笑った。
65年にデビューし「柳ケ瀬ブルース」などのヒットを飛ばすも、テレビに出られない不遇な時代も経験。90年「タンスにゴン」のCMで再ブレークして、91年から19年連続で紅白に出場し「おねえキャラ」の先駆者にもなった。「自分の経験として、いいことも悪いことも乗り越えてきて。今、いい形で歌うことができて感謝してます。自分を『僕』と言っていたのがうそのようね」と45年間を振り返った。
ラスベガスでのもう1つの楽しみはカジノ。過去2度、持ち金がなくなる大敗を経験した。「天国と地獄を味わう場所だから、私にはピッタリ。72年に初めてラスベガスに来て以来ビル1棟ぐらい損してる。カジノは頭を使うし、鋭気をもらってるわ。ショーは天国、地獄はカジノ。地獄にならないように、ほどほどにやるわ。ちなみにおととい、22時間ぶっ続けて、負けたわよ。でも、帰国する日には勝つかもしれないわ」。仕事も遊びも手を抜かない。次に待ち受けるハードルも、全力で駆け抜ける意気込みが伝わってきた。
[2010年8月14日8時4分
紙面から]ソーシャルブックマーク




