落語家の古今亭志ん五さん(ここんてい・しんご、本名篠崎進=しのざき・すすむ)が28日午後4時16分、上行結腸がんのため都内の病院で亡くなった。61歳だった。通夜は10月4日午後6時から、葬儀・告別式は同5日午前10時から、いずれも東京都荒川区町屋1の23の4の町屋斎場で。喪主は妻よしみさん。

 志ん五さんは「おなかが痛い」と不調を訴え、今年1月29日に入院。上行結腸がんと診断された。本人に告知せずに2月に手術を受け、その後も入退院を繰り返した。その間に落語会に出演したが、今月27日に出演予定だった紀伊国屋寄席は休演。9月上席(1~10日)の浅草演芸ホール昼の部に板付き(幕が上がった時に座っていること)で出演したのが最後の高座になった。

 66年に古今亭志ん朝の初めての弟子として入門し、82年に志ん三から志ん五に改名し真打ちに昇進。与太郎もので人気者になったが、最近は師匠志ん朝譲りの人情噺(ばなし)を得意とした。面倒見も良く、所属する落語協会(柳家小三治会長)では常任理事としてニューリーダー的存在だった。

 [2010年9月29日8時47分

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