出版業界も復興支援に動き出した。出版各社で構成する日本書籍出版協会が5日、都内で会見を開き、日本雑誌協会、日本出版クラブ、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会との5団体で、「<大震災>出版対策本部」を発足したと発表した。活動の基本は(1)復興支援基金の創設(2)図書寄贈プロジェクトの2点で、(2)については文部科学省から要請を受け、3月24日に約3万冊の本を被災地に送り、宮城県東松島市と岩手県大槌町から届いたと連絡があった。
ただ文科省ルートだと、山形県鶴岡市と天童市の集積場に本を集めることから、NPO法人を使って各被災地に本を送るまでにタイムラグが生じる。その上、被災地と直接つながっていないため、ニーズのない被災地に本を送ってしまう可能性もある。関係者が1、2週間のうちに被災地を訪問し、調査する予定だが、まだ手探り状態だ。
一方で同協会は日本図書協会から要請を受け、書籍の中に放射能や医療、心のケアなど、復興に有益な情報があれば、期間限定&無償で各社の公式サイトにアップするよう、出版各社に求めている。本来は著作権者や出版権者の許諾が必要だが、緊急時ということを考慮し、柔軟な対応を要請している。【村上幸将】




