嵐が日本の顔として世界デビューを果たす。外務省と観光庁は世界各地に東日本大震災被災者支援への感謝と日本への歓迎メッセージを伝えるために、嵐を起用したメッセージ・フィルムを制作。CNNインターナショナルのCMやニューヨークのタイムズスクエア屋外ビジョンなどで11日から世界133以上の国と地域で放送及び上映される。

 11日、嵐は東京・外務省飯倉公館で会見し、概要を発表した。松本潤(27)は「お手伝いできてうれしく思います。日本の元気な姿をぜひみなさんに知っていただければ」。大野智(30)は「今後も日本を精いっぱい盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 嵐は昨春、海外からの観光客誘致を促進する観光立国ナビゲーターに就任。任期が終了した今年も観光庁から継続オファーを受け、「日本の復興のために」として再びボランティアで引き受けていた。昨年は中国らアジアに対する観光客誘致が目的だったが、今年は世界中に日本復興をアピールする狙いもあって、外務省も全面協力している。

 メッセージ・フィルムの題名は「Message

 from

 Japan」。3パターンが制作された。「海外からぜひ日本に遊びに来てほしい」との思いを込めて、5人それぞれが日本各地の観光地を訪問。日本の魅力を紹介している。鹿児島県を訪れた櫻井翔(29)はおはら節を踊ったり、地元食材を堪能。「地鶏など食事がすごくおいしかったです」とPRした。

 3月11日の大震災以降、同月の海外からの観光客は前年比70%減と大幅ダウン。5月段階で前年比50%減と、大震災が観光業に深刻な影響を及ぼしている。二宮和也(28)は「この地で一丸になって生活しているありのままを見ていただくことで、(復興が)伝われば。定期的にできたらと思います」。日本の顔として、できる限りの責務を果たすことを誓った。