各局の秋の連続ドラマ(10~12月期)が出そろった。閑散とした視聴率だった夏ドラマから一転、TBS系「南極大陸」をはじめ、20%付近の高視聴率作品がめじろ押しだった。

 視聴率ひとケタも珍しくなくなったドラマ界で、10月期は15%超えが続出した。TBS系「南極大陸」が22・2%のトップでスタートし、第2週は19・0%。日テレ「家政婦のミタ」の19・8%、テレ朝「相棒」の19・7%が逆転し、日テレ「妖怪人間ベム」が18・9%につけるなど、ハイレベルな視聴率争いをしている。ほかに「私が恋愛できない理由」「謎解きはディナーのあとで」が15%超えだ。

 心理学捜査ものばかりだった1月期、男装モノが3作かぶった7月期など、似たような作品が並ぶ傾向も今回はなく、家政婦、妖怪、医者、刑事、大家族、南極探検など、バラエティーに富んだ。小説や漫画などの原作ものも14本中4本にとどまり、各局がオリジナル企画でカラーを出した。陳列棚のカラフルさに視聴者が反応し、ドラマ選びをした結果の高視聴率シーズンといえそうだ。

 個人的には視聴率も内容も、日テレの健闘に注目。

 「ミタ」も「ベム」も、プロデューサーが何年も前から「この人でこの企画を」と手塩にかけた企画で、演出、脚本、キャストの3本柱が打ち合わせを重ね、世界観、人物像を共有してきた。こういう制作側の情熱が、見応えとして受け手に伝わったと信じたい。