赤西仁(27)の電撃結婚に、所属するジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏(80)が10日、処分を検討していることを認めた。赤西が女優黒木メイサ(23)との結婚を、事後報告して各方面に迷惑をかけたことを重くみており、「責任者としては考えないといけない」と発言。アイドル王国のトップとして、何らかのペナルティーを与えて、反省を促す方針だ。

 喜多川氏はこの日、都内で、滝沢秀明(29)の主演舞台「滝沢歌舞伎」についてスポーツ各紙の取材に応じた。赤西の電撃婚に話題が及ぶと、「何の話も聞いてなかったので、ただ驚いた」としながらも「前もって連絡してほしいですね」と問題視していることを認めた。

 赤西は、所属事務所には事後報告で結婚に踏み切った。喜多川氏は新聞報道で知り、その後、赤西から電話報告をもらった。「もともと連絡しないほうだし(私生活は)関知しないけど」と口調は穏やかだったが、信頼関係を大切にする喜多川氏だけに、ショックも大きかったようだ

 日ごろから「基本的にタレントのやりたいことにノーを言わない」と公言しており、赤西に対しても、全面的に支援してきた。まだKAT-TUNのメンバーだった06年、ロスでの半年間の語学留学を認めた。さらにグループ脱退覚悟の米国単独公演が決まった時も「たとえやれなくても、やろうとすることは大事なこと」とチャレンジ精神を評価した。

 しかし、事後報告の結婚は、喜多川氏が大切にするファンはもちろん、仕事先を混乱させた。「彼女(黒木)も仕事をしてるし、お互い迷惑がかからないようなやり方にしないと。普通はそういうことを考えないと」と、苦言を呈した。「赤西は自分で行動するほうだから」と一定の理解は示したが、「男として責任を持ってやっていかないといけない。よそ様に迷惑かけることはいけないと、もともと言ってるから」と、自覚を促した。

 同時に処分を検討していることも認めた。「まだ昨日今日の話ですから」とした上で「責任者としては考えないといけないことですね。何かやらないといけないと思っています」。具体的な内容には触れなかったが、各方面に与えた影響を重くみており、何らかの形で処分する方針だ。