戸田恵梨香(23)が、嵐の大野智(31)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「鍵のかかった部屋」(月曜午後9時、4月スタート)のヒロインを務めることが26日、分かった。大野演じる防犯オタクに事件を依頼し、事件解決を図る弁護士を演じる。収録はこの日スタートしたが、初共演となる大野について「不思議な方」と興味津々の様子。ドラマで描く謎解き同様、収録に合わせ、ミステリアスな大野の素顔の謎も解いていく?

 都内のスタジオで収録が始まった。戸田は、大野の一挙手一投足に視線を送った。「普通に笑っていたのを見て、あっ、笑う方なんだなと(笑い)。少しうれしかった」。

 バラエティー番組での共演はあったが、面と向かって話す機会はなかった。日本を代表するアイドルスターと認識しているが「謎だな、不思議な方だな」と感じていたという。

 大野は、嵐のメンバーでさえ、つかみどころのない性格とたびたび指摘するほどミステリアスな存在。戸田は今回のドラマ初共演が決まり、“情報収集”を行ったという。まるで役どころの弁護士のように…。

 その結果、おぼろげながら、キャラクター像が見えてきたという。「釣りや絵を趣味にされていると知りました。自分の世界を強く持っている方。1人で何かを決められる方なのかな」と想像を膨らませた。

 ドラマは大野演じる主人公の謎解きが大きな見どころになる。戸田演じるヒロインが、主人公に事件の謎解きを依頼するところからドラマが始まっていく。戸田はドラマの中で描かれる謎解きにも強い興味を示しながら、「人として興味があります」と、大野に関する“謎解き”も進めていくつもりだ

 フジテレビの看板ドラマ枠「月9(ゲツク)」の出演は4度目。昨年「大切なことはすべて君が教えてくれた」で主演を務めたが、今回はヒロインを演じ、弁護士役に初挑戦する。キャリアが浅いという設定とあって「新人」という部分にも着目して役づくりを進めている。「一生懸命ついていく姿勢だとか、1人のときは(陰ながら)勉強している感じが表現できたらいいなと思っています」。

 ビジュアルも黒髪に地味なスーツ姿が多くなる。等身大の若者を演じることが多かったこともあり、「今までにない地味な格好。ちょっと恥ずかしいですね」と笑った。

 ◆「鍵のかかった部屋」

 防犯オタクの榎本径(大野智)が、密室で起こった殺人事件のトリックを、密室を破ることで解決していく密室パズルミステリー。戸田演じる若手弁護士の青砥純子が、重厚な金庫の扉をいとも簡単に解錠する榎本に出会い、ある密室事件の解明協力を依頼。純子は榎本を本職の泥棒なのではと疑う一方、魅力的な一面を発見。榎本も純子の純真な素顔にひかれ、互いに気になる存在になっていく。