女優沢尻エリカ(25)が、4月30日放送予定のTBS系スペシャルドラマ「悪女について」に主演することが8日、分かった。沢尻のテレビドラマ出演は、07年4月5日放送の「1リットルの涙

 特別編~追憶~」以来、5年ぶりになる。来週にも極秘でクランクインするもようだ。

 沢尻が、ついにテレビに戻ってくる。2月からの携帯電話専門動画サイトBeeTVのドラマ「L

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 Mわたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語」で、約4年半ぶりに女優復帰を果たし、7月公開の主演映画「ヘルタースケルター」も、今年撮影が行われ、既にクランクアップ。続けて大きな仕事がスタートすることになった。

 沢尻が挑戦するのは、「紀ノ川」「華岡青洲の妻」「恍惚の人」などのベストセラー作家有吉佐和子さん(享年53)が1978年(昭53)に発表した名作「悪女について」のヒロイン、富小路公子だ。同作は「虚飾の女王」と呼ばれた富小路公子という、美女の謎めいた人生を27人の証言によって暴いていくというミステリー。当時は、雑誌に連載された小説と、連続テレビドラマが同時進行されたことでも話題になった。

 34年前のドラマでは、女優影万理江さん(享年45)がヒロインを演じ、緒形拳さん、杉村春子さん、森繁久弥さんらが脇を固めた超豪華な作品。今作の共演者は不明だが、満を持してドラマ復帰する沢尻に、ふさわしい大作になる可能性が高い。

 制作陣も豪華でTBSテレビの取締役で、「うちの子にかぎって…」「パパはニュースキャスター」など同局のヒットメーカーだった八木康夫氏(60)が自らプロデューサーを務める。脚本家には、映画「復讐するは我にあり」「楢山節考」を手掛けた池端俊策氏(65)を据える。池端氏は、田村正和・木村拓哉・宮沢りえのトリプル主演で大ヒットしたTBSドラマ「協奏曲」(96年)も八木氏と手掛けており、同局が総力を挙げて勝負する布陣だ。

 2月から着々と復帰の階段を上る沢尻だが、一般的には、テレビドラマに出演して初めて「本格復帰」と考える向きも多い。長らく私生活でトラブル続きだった沢尻には「連続ドラマの放送3カ月間に騒動が起きると問題。テレビスポンサーが付きにくい」と言われてきたが、単発ドラマならそのリスクも少なくなる。また、八木氏の「この役は沢尻エリカしかない」という強い希望もあったという。ミステリアスなヒロインを、沢尻がどう演じるのか。興味は尽きない。