NEWSが昨年10月に山下智久(27)と錦戸亮(27)が脱退後、初めて4人でシングルを発売することが12日、分かった。1年8カ月ぶりのシングル「チャンカパーナ」を7月18日にリリースする。危機感で高まった結束力でピンチをチャンスに変え、再出発する新生NEWS。4人がこのほど都内で取材に応じ、グループの今後について語った。

 「ようやくスタートが切れます。この日を待っていました」。加藤シゲアキ(24)の言葉に、全員が力強くうなずいた。前作シングル発売から1年8カ月。待ちに待った日があと1カ月に迫った。

 昨年10月に山下がソロ活動、錦戸が関ジャニ∞活動専念のために脱退。メンバー全員で話し合った上で2人は脱退したが、当然ながら、残されたメンバー4人は複雑な心境だった。

 「自分の人生がどうなっていくんだろう。不安もあったし、心配もあった」(小山慶一郎)「落ち込まないわけがないし、大変だけど、4人で何だってできるんじゃないかと気持ちを切り替えた」(加藤)「まったく不安はなかったです。(グループ活動を)やる気がない人を無理にとどめておくのはNEWSとして、NO」(手越祐也)「6人で見ていた夢が壊れて悔しい気持ちはあるけど、それを超えるぐらいのプラスの気持ちで、4人でやっていきたいと思いました」(増田貴久)。

 メンバーの脱退に思うところは違っても、グループ愛は一致していた。「4人ともNEWSが好き。終わらせたくない」(小山)。中途半端な作品は出したくない。だからこそ、新曲準備に半年をかけた。

 危機感が団結力を高めた。時間があいていれば食事に誘い合い、新曲について話し合った。以前はスタッフの提案を受けて動いていたが、メンバーからアイデアを提案した。手越は「これほど温めた曲はないです。少ない方が個性を出しやすい。4人のNEWSが6人のNEWSを超えればいいし、その自信はあります」と言い切った。

 03年の結成時のメンバーは9人。時を経て4人になったが、小山はこのメンバーでの存続を誓った。「オッサンになるまでやっていきますよ。これ以上、(人数が減るのは)許されないですから」。新生NEWSの絆は揺るがない。【近藤由美子】