菊川怜(34)忽那汐里(19)宮崎香蓮(18)の3人が5日、東京・明治記念館で開かれたインターネットドラマ「otogi★story」の完成披露上映会に出席した。同ドラマは、名作おとぎ話を実写化し、CGやアニメを駆使して映像化したもの。3人が所属するオスカープロモーションが、NTTドコモの協力を得て制作にあたった。昨年の東日本大震災から1年以上たち、子供たちに安心して楽しめ、夢と希望を与えるコンテンツをプレゼントしたいとの考えから、同プロが企画した。

 忽那は5日から配信開始した第1弾作品「かぐやひめ」、宮崎は8月下旬から配信予定の第2弾「つるのおんがえし」に主演。菊川は全編の語り部を務める。

 3人はこの日、浴衣姿で登場した。宮崎は「子供のころにおとぎ話を読んで膨らませた夢を子供たちや、その気持ちを忘れた大人たちに感じ取ってもらえれば、うれしい」と話した。

 この日は「かぐやひめ」全編が上映された。十二単(ひとえ)をまとい、ヒロインを熱演した忽那は「新鮮でした。新しい技術や手法、感性などいろいろなものが調和した、新しい作品を見ていただけると思います。十二単は結構重量があって、裾を蹴りながら歩く所作が初体験でした」。「つるのおんがえし」も予告編が上映された。先輩菊川は2人の演技を「すごくすてきでした」と絶賛した。3人は七夕にちなみ、願い事を披露。忽那は「モロッコに行きたい」、宮崎は「世界中の子供たちの夢が大きく広がりますように」と短冊に書いた。

 「otogi★story」は出演者すべてが同プロ所属で構成する。年内には第3弾以降の制作も決定している。今後は男性が主役の「金太郎」などのほか、「マッチ売りの少女」など世界中の童話も実写化していく方針だ。書籍やDVD、映画化も視野に入れており、外国語字幕を挿入し海外にも対応した配信もしていきたいという。

 NTTドコモのサイト「アプリ&レビュー」にある高画質ダウンロード配信用の「おとぎプレーヤー」や同サイト内で直接見られるストリーミング形式で、1作品約25分の動画を無料配信する。