元ザ・タイガースのドラマーで、ピーこと瞳みのる(66)が舞台に初挑戦する公演「OPEN
YOUR
EYES~あなたの瞳に輝きを」が2月8日に東京(日本青年館)、同11日に京都(シルクホール)で開催される。
瞳は71年のタイガース解散後はメンバーとの交流を絶ち、勉学に集中した。中退した地元京都の高校定時制に復学し、翌年には慶大文学部に入学。中国文学を専攻し、教員免許を取得。慶応高校で漢文教師として33年間勤めた。10年に退職後は北京をベースにし、日本での京劇公演のプロデュースや中国文化の講演会を行うなどした。メンバーの沢田研二、森本太郎、岸部一徳とは元マネジャーの尽力で08年に再会。11年は加橋かつみ抜きのザ・タイガース再結成に加わり、沢田のツアーに同行した。音楽活動を再開したが、今回、長く抱いてきた舞台への思いも形になる。
「タイガース時代に舞台をやりたいと思い、解散したら舞台俳優になるつもりで、ある演出家に指導を受けたこともあったんです。念願がかないました」
1部は「伊勢物語」をモチーフに京都から江戸に東下りする鳥たちを描き、瞳も出演する。2部は瞳が中国の詩人たちに迫る講演を行う。「1部は京劇と日本舞踊のコラボレーションもあるし、ザ・タイガースでヒットした『花の首飾り』を僕の歌詞で歌います。音楽と文学が融合した、誰もやっていない舞台をみせたい。2部では歌謡曲にもなっている有名な漢詩などを面白く紹介します」。同公演の中国上演も視野に入れている。
今年12月には加橋も加わったオリジナルメンバー5人によるザ・タイガースが44年ぶりに完全復活する。「みんなとできるのは楽しみだし、期待に応えられるように一生懸命やるだけ。ドラムはすぐにやれないので、もう基礎練習は始めているし、体力を付けるトレーニングもしています」。表現者に戻った瞳の楽しみはこれからだ。【林尚之】
◆瞳(ひとみ)みのる
1946年(昭21)9月22日、京都生まれ。67年、結成されたザ・タイガースにドラマーとして参加。沢田研二に次ぐ人気者だった。71年に解散後、中退した地元の高校の定時制に復学し、翌72年に慶大文学部に入学。大学院を経て、慶応高の漢文教師となり、北京大にも留学した。著書は「ロング・グッバイのあとで
ザ・タイガースでピーと呼ばれた男」など。




