モデルで女優の本田翼(20)がドラマで初主演を務めることが28日、分かった。携帯電話専用放送局BeeTVのドラマ「午前3時の無法地帯」(3月20日から配信)でデザイン会社の新入社員を演じる。

 non-noモデルとして人気だった本田は昨年、フジテレビ系ドラマ「GTO」にIQ200の女子高生役として出演し、一気に知名度を上げた。現在はJR東日本「JR

 SKI

 SKI」のCMに出演中。CMやポスターのスノーボードウエア姿が「かわいすぎる」とインターネット上などで話題になっている。

 その勢いのまま、ドラマ初主演が決まった。報告を受けた本田は「素直にうれしかった」という半面、原作が人気漫画で「読者の方々の期待に応えられるか不安…」と重圧も感じていたという。

 「午前3時の無法地帯」は、月刊漫画誌フィールヤング(祥伝社)で連載され累計発行部数50万部のヒット作。デザイン事務所で働く新人デザイナー、七瀬ももこの仕事や恋愛模様を描いている。昨年11月から、不安を抱えたまま撮影に入った本田だが、演じ始めると、特徴でもある「素の演技」が奏功した。山下敦弘監督は「泣いたり、笑ったり、悩んだりと、僕ら大人たちの計算や思惑など気にも留めない無邪気なたたずまい。何色にも染まっていない本田翼が演じる主人公が魅力」と評価。12月末に撮影を終えると、本田は「社会人1年目の人など、同じ境遇の人に共感していただけたら」とアピールできるようになった。

 本田が劇中で恋心を抱く初共演のオダギリジョー(36)は、本田の印象を「お互い人見知りなので、しゃべるまで時間がかかりましたが、しんが強く柔軟な方。すばらしい俳優」。撮影中はオダギリに演技指導も受けたという。作品では、主人公とともに成長していく本田の姿も見られそうだ。【三須一紀】

 ◆本田翼(ほんだ・つばさ)1992年(平4)6月27日、東京都生まれ。06年にモデルデビュー。10年からファッション誌「non-no」の専属モデルに。12年、TBS系ドラマ「恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方」で本格的な女優デビュー。趣味は漫画を読むこと。166センチ。