テレビ朝日の上山千穂アナウンサー(37)が3年間メーンキャスターを務めた報道番組「スーパーJチャンネル」(月~金曜午後4時53分)を降板することが14日、分かった。かつて「ニュースステーション」のサブキャスターも務めた同局の報道の顔が、第一線から離れる。ステップアップのため以前から希望していた海外留学の準備を進めるものとみられる。

 入社1年目から看板番組「ニュースステーション」に出演し、約14年間ニュースを読み続けてきた上山アナが、夕方の報道番組から退く。早ければ今月いっぱいで「スーパーJチャンネル」を降板することが決まった。

 同番組は視聴率で、同時間帯の民放ニュース番組で他局を圧倒している。ちなみに、13日の平均視聴率は11・8%と高視聴率を記録。昨年の年間平均視聴率は8・1%で、同局の同時間帯では、NHKを初めて抜いた。12年度平均視聴率でゴールデン、プライムタイムの2冠を継続しているテレビ朝日の好調を支える番組の1つと言える。上山アナは10年4月から3年間、ベテランの渡辺宜嗣アナウンサーと同番組のメーンキャスターを務めてきた。

 複数の関係者によると、上山アナは以前から海外留学の希望を持っていたという。最近も、オフの時間に語学の参考書を広げ、勉強しているという。ある関係者は「4月以降に休職を申請して、海外留学する可能性もあると聞いている」と話す。

 同局では「やべっちFC」などの人気番組の顔だった前田有紀アナ(32)が先月退社を発表したばかり。これに続いて報道番組の顔も降板することになる。

 上山アナは、安定感あるアナウンス力と、落ち着いた進行などで多くの視聴者から信頼を得ていた。複数の関係者によると、後任候補には「Jチャンネル」のサブキャスター加藤真輝子アナ、八木麻紗子アナ、昨年末、産休から復帰した武内絵美アナらの名前が挙がっているという。

 ◆上山千穂(うえやま・ちほ)1975年(昭50)10月31日、神戸市生まれ。聖心女子大文学部卒業後の98年4月にテレビ朝日にアナウンサーとして入社。99年2月から04年3月まで「ニュースステーション」に出演。04年4月から2年間「やじうまプラス」、07年6月から10年4月まで「ANN昼ニュース」を担当。趣味はクラシックバレエ鑑賞とゴルフ。168センチ。

 [2013年3月15日11時32分

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