ジャニーズ事務所が、東京招致を目指す2020年五輪に合わせ、新ユニットを誕生させることが17日、分かった。各20人のユニット2組で構成するTwenty・Twenty(トウエンティ・トウエンティ)を結成。同年のメジャーデビューを視野に入れ、時間をかけてスターを育てる。この日、東京ドームで行われた「ジャニーズ・ワールド感謝祭」で、事務所社長のジャニー喜多川氏(81)が構想を発表した。

 関西Jrや研究生を含め、メジャーデビューを目指すジャニーズJrは700人に及ぶ。その中から選ばれた計40人が、年末上演の舞台「ジャニーズ・ワールド」(東京・帝国劇場)でお披露目される予定。20年までの7年間、メンバーの入れ替えも行う。

 ジャニー氏は長期計画でスターを育てる方針について「いかに成長して、社会に対して貢献していけるか。その過程もぜひ見てもらいたい」と説明。選考基準については「年齢は問いません。ルックスよりもやる気」とした。

 ジャニーズの理念「子供たちに夢や希望を持ってもらいたい」が、五輪の精神に通じるからこそ、20年五輪の東京招致盛り上げに一役買う方針を打ち出した。「こちらも陰ながら応援して、2020年を華やかに迎えたいですね」。今年9月には、開催地が決定するが、「日本が出る限りは応援していきたい」とし、仮に招致が成功しなかった場合でも、このグループで五輪や日本代表を応援していく姿勢も示した。

 この日のステージでは、Hey!Say!JUMP、Sexy

 Zone、A.B.C-Zら若手人気グループを中心にパフォーマンスを展開。新ユニットの候補となるJr350人が花を添えた。計400人の出演者を代表し、あいさつしたJUMP薮宏太(23)は「この中からも『Twenty-』のメンバーが生まれるかもしれません。楽しみですね!」。観客約5万5000人に、後輩スターの誕生を予告した。