女優桐谷美玲(23)が20日、都内で行われた主演舞台「飛龍伝21~殺戮(さつりく)の秋~」(東京・青山劇場、10月5~20日)の制作発表に出席した。劇作家の故つかこうへいさんが73年に発表した人気舞台。70年代の安保闘争を背景に、全共闘40万人を束ねる女性委員長の神林美智子と、敵である機動隊隊長との禁断の恋を描く。

 桐谷は、素手で相手と戦う殺陣など力強いアクションにも挑戦する。このため10月の開幕に向けて、現在はジム通いの日々。また稽古開始2~3時間前に稽古場に行き、個人的にトレーニングなどを行っている。「普段、叫んだり、激しい役をしていないので、また新しい姿を見せられると思う」と張り切っている。

 「飛龍伝」のヒロインはこれまで、富田靖子や広末涼子、黒木メイサら人気女優が務めてきた。桐谷は7代目となる。「めっちゃ緊張する。これまでに名だたる人がやってるけど、自分らしく先輩方の演技を参考にしながら、演技していきたい」とプレッシャーも感じながらも前向きに取り組んでいる。

 また、所属事務所の先輩で6代目のヒロインを演じた黒木から「たぶん大変だと思うけど、大丈夫だから頑張って」と激励の言葉を送られたことを明かした。舞台主演はこれで2度目。「私の全てを見てほしい」と意気込んでいる。