9月28日に終了したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の初回から最終回までの関東地区の期間平均視聴率が20・6%(関西16・9%)だったことが9月30日、ビデオリサーチの調べで分かった。28日の最終回も23・5%(関西21・1%)と高視聴率。地上波の期間平均20・6%は、最近10年(03年後期以降)では昨年前期「梅ちゃん先生」の20・7%に次ぐ2位だった。

 一方で、午前7時30分から先行放送していたBSプレミアムの期間平均(関東地区)は5・5%と、同枠で朝ドラの放送を開始した11年4月以降で最高の数字を記録した。これまでの最高は4・8%の「梅ちゃん先生」で、これを0・7ポイント上回った。28日の最終回は7・9%をマーク。「少しでも早く見たい」という視聴者が多かったとみられる。衛星放送の視聴率5%超えは、スポーツの国際試合を除けば異例で、11年前期「おひさま」の期間平均は3・0%、同年後期「カーネーション」は3・9%、12年後期「純と愛」は3・9%だった。

 もっとも、同作は視聴率だけでは測れない数々の社会現象も起こした。テーマ曲や劇中歌のヒット、「じぇじぇじぇ」を流行させたほか、最終回が近づき「あまちゃんロス症候群」という新語も生み出した。同局には「ドラマ史上最高。続編を期待しますが、このまま伝説として余韻を残すのもよい」「寂しいです。夫婦の会話はあまちゃんからでした。家族を1つにしてくれた」などの声が寄せられている。