映画「ビルマの竪琴」の水島上等兵役などで知られる俳優安井昌二(やすい・しょうじ)さん(本名・四方正雄=よも・まさお)が3日午前9時、急性心不全のため、千葉県内の自宅で亡くなった。85歳だった。葬儀・告別式は近親者で行い、後日、しのぶ会を行う。
安井さんは昨年7月、山田洋次監督が演出した新派「東京物語」の京都南座、全国公演に平山信吉役で出演したのが最後の舞台になった。同居する娘の元女優四方晴美さんの世話を受けながら、自ら食事を作るなど元気だったが、今月3日に体調が急変し、自宅で息を引き取った。
新演技座を経て俳優座3期生として活動。54年に日活に入社し、女優の田中絹代が監督した「月は上りぬ」で映画デビュー。56年に市川崑監督「ビルマの竪琴」に主演。62年に妻の女優小田切みきさん、娘の四方正美さん、晴美さんとTBS系ドラマ「パパの育児手帳」で親子共演した。晴美さんが演じたチャコちゃんが主人公の「チャコちゃんシリーズ」は、「チャコちゃん社長」など5作続き、平均視聴率24%を記録する人気シリーズだった。
68年に新派に入団。初代水谷八重子さんの相手役を務め、初代亡き後は2代目水谷八重子、波乃久里子、故菅原謙次さんと「新派4本柱」として活躍した。
◆安井昌二(やすい・しょうじ)1928年(昭3)8月16日、東京生まれ。49年、故長谷川一夫さん主宰「新演技座」に研究生として入団。06年死去した妻の小田切みきさんは元女優で、長女四方正美さん、次女四方晴美さんも子役として活躍する芸能一家だった。新派では「滝の白糸」の村越、「婦系図」の早瀬が当たり役。




