フリーアナウンサー久米宏(70)が自民党を痛烈に批判した。16日、都内で行われたBS民放5局共同特別番組「久米宏・未来への伝言~ニッポン100年物語~」の制作発表会見に出席。14日に投開票された衆院選の投票率が戦後最低となる52・66%だった件について、「自民党の陰謀」と怒った。

 久米が問題視したのは、衆院選を12月に敢行したこと。今回の衆院選では、戦後最低だった前回、2年前の選挙の59・32%を6・66ポイントも下回った。「自民党の陰謀。あんな時期にやったら、(投票率が)低いに決まっている。北海道なんて選挙に寒くて行けませんし、雪で選挙運動もできない」と語気を強めた。事実、低投票率は、無党派層が選挙に足を運ばず、後援会など強固な支持基盤を持つ自民党候補や前職に有利に働くとされている。「ミスター安倍の陰謀じゃないですか。12月半ばに選挙をやるなんて非常識極まりない」。その上で「政治は未来を考えること」として、若者の投票参加を切望した。同番組は、BS民放5局が共同制作し、各テーマごとに過去を振り返りながら、日本の将来を考える。年末年始に各局で午後9時から1日ずつ放送される。