V6岡田准一(31)が、映画「永遠の0(ゼロ)」で、ゼロ戦パイロット役で主演することが20日、分かった。監督は「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズの山崎貴氏で、6月クランクイン、来年公開。戦争をテーマにした作品に初めて出演する岡田は、すでに「(丸刈りは)五厘ですか?

 二厘ですか?」と意気込んでいるという。

 百田尚樹氏による原作小説は100万部を売り上げている。太平洋戦争時、海軍で最も臆病者と言われた主人公・宮部久蔵が、特攻に志願した理由を描くミステリー。岡田は「原作ファンの方の期待を裏切ることのない作品に、そして、戦争を実体験していない私たち世代にも、家族のために『生きる』ことにこだわった男を演じることで、何かしら感じ取っていただけるように撮影に臨みたい」とコメントした。

 山崎監督は原作を読んだ時に、すぐに岡田の顔を思い浮かべたという。「SP」シリーズで体を鍛え上げた岡田のことを、「ALWAYS-」に出演した堤真一から聞いていた。主人公のストイックさを感じたという。当時は丸刈りにしないパイロットも存在したが、岡田はすでに丸刈りにする気満々。髪形は今後決まるが、山崎監督は「僕たちが抑えなきゃいけないくらい」と話すほど意欲を見せているという。撮影前には、軍事教練体験や、軽飛行機搭乗体験も行う。

 現代に生きる宮部の孫を三浦春馬、宮部の妻を井上真央が演じる。三浦は「誠実に真剣に役に臨みたい」、井上は「語り継ぐべき真実や愛を広く知ってもらいたい」とコメント。山崎監督は「今までで一番過酷な現場になると思う。この小説と闘いたい」と話している。