漫画家車田正美氏(60)原作の人気アニメ「聖闘士星矢」の主要キャストを演じる声優陣が、一新されることが26日分かった。全編フルCGで製作される10年ぶりのアニメ映画「-Legend

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 Sanctuary」(さとうけいいち監督、6月21日公開)で、主人公のペガサス星矢を石川界人、ドラゴン紫龍を赤羽根健治、キグナス氷河を小野賢章、アンドロメダ瞬を岡本信彦、フェニックス一輝を野島健児が演じる。日本アニメ史に残る人気作で、主要キャストが一斉交代となるのは異例だ。

 85年から90年まで週刊少年ジャンプで連載され、アニメもテレビ朝日系をはじめ世界80カ国で放送された「聖闘士星矢」で、主要キャラ青銅聖闘士(ブロンズセイント)役の声優陣が総入れ替えとなる。「君は小宇宙を感じたことがあるか」の名セリフで知られる星矢は、「機動戦士ガンダム」のアムロ役も演じた古谷徹から20歳の石川に、紫龍は故鈴置洋孝さんから赤羽根、氷河は橋本晃一から小野、瞬は堀川りょうから岡本、一輝は堀秀行から野島にバトンタッチする。

 古谷はテレビ朝日系で放送中のアニメ「聖闘士星矢Ω」(日曜午前6時半)でも、射手座の黄金聖闘士(ゴールドセイント)になった星矢を演じた“現役”だ。今回の一新について、関係者は「10年ぶりの映画化にあたり、新たな『聖闘士星矢』を作るべく声優陣を一新することを決め、オーディションを行いました」と説明した。

 12年の声優デビューから、わずか2年で聖矢役を射止めた石川は「いざ実感したときはうれしくて全身の血がたぎるような感覚でした。『聖闘士星矢』は僕が生まれる前からあった、歴史ある作品だと思いますし、星矢の持っている自分の信念を貫き通す芯の強さや素直さ、まっすぐさを出していきたい」とコメントした。