<アジア杯:日本4-0パレスチナ>◇1次リーグD組◇12日◇ニューカッスル

 日本はほぼ個人技での得点だった。1点目は遠藤、2点目はショートカウンターから、3点目はPK、4点目もCKから個人技。引いて守るパレスチナを組織、グループで崩すことができていない。後半はクロスばかり蹴り、クリアされる場面が多かった。どう崩すかという明確な意図がない。中盤からミドルシュートで狙うとFW全員がゴール前に詰めてしまうなど、アイデア不足だった。壁パスやスルーパスが少ない。その準備が出し手、受け手ともなかった。普段からそういったことを意図してやってきていないからだろう。

 崩せた部分があったといっても、相手のマークが甘かった部分もある。世界では通用しない。個人では頑張れるが、局面を考えるとグループでどう崩すかアイデアが必要だ。引いてカウンターでゴールへ運ぶということはできる。アジアで勝つなら今のままでもいい。ただ、世界基準で考えると、意図的な崩しがないと厳しい。(日刊スポーツ評論家)