日本代表MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)はアジア制覇へ向けて「後半勝負型」への変貌を求めた。22日の練習後、21日のカタール戦を振り返り「おれの中では後半の戦い方が課題。おれが求めるのは前半落ち着いて回し、後半ギアを上げる戦い方」と断言した。

 日本の技術力に自信があるからこその戦法だ。前半は落ち着いて相手の出方を見つつ、得意の素早いパス回しで相手を守備で走らせてばてさせる。「そうすれば相手が疲れた後半は、より楽にパスを回せてどこからでも、誰でも得点ができると思う」と言う。

 序盤から同じペースで戦い、後半にペースダウンして苦戦といういつものパターンから脱却し、相手がばてたタイミングで一気に攻略して試合を決める。「経験の問題もあると思う。どこで畳み掛けるのか。おれも含めて分からない部分がある」。試合の流れを読む力の必要性も訴えた。

 当然、10対11の数的不利を乗り越えたチームには手応えを持っている。「理想はあるけど、今やれることの質や量を高めることが優勝の確率を高める方法だと思う」。優勝まで残り2試合。理想と勝利の2つを追い求めていく。【菅家大輔】