日本代表MF清武弘嗣(26=セビリア)が海外組で唯一合流した。アラベス戦(1日)でベンチ外だったため、2日に帰国。

 さいたま市内で夕方からの今合宿初練習に合流した。練習前はハリルホジッチ監督と約10分間、話し込んだ清武は「『元気?』と聞かれ『元気です』と答えました。あとは現状のこととかを話しました」。所属するセビリアでは、9月18日エイバル戦以来公式戦出場が遠ざかっている。

 12年夏に欧州移籍して以来、初めての境遇に「ベンチに入っても試合に出られないもどかしさや、ベンチにも入れない悔しさは海外で初めて。逆に(ドイツでの)4年間はうまくいっていた方なのかな。こういう環境を自分で選んだ。だから想定内だけど、いざそうなると悔しい」と、正直な気持ちを明かした。

 それだけに、試合勘について指摘されると「試合勘というのをよく(報道で)見るけど、何を持って言っているのか分からない」と語気を強めた後、一息ついて「海外5年目で初めてのことなので、未知っすね」と言った。海外組では、MF長谷部とFW原口を除いてほとんどが出場機会を得られていない。そんな中で、W杯出場権をかけた大事なアジア最終予選2試合になる。

 初めての境遇で、大一番を迎え「日本代表は絶対にW杯に出ないといけないというプレッシャーがある。初戦(UAE)に負けてなおさら強くなった。2試合(イラク戦とオーストラリア戦)は内容より結果。W杯に僕はいきたい」と、乗り越えていく。