五輪の開催地は100人前後の国際オリンピック委員会(IOC)委員が選定するが、今回のW杯開催地はわずか22人のFIFA理事による投票で決定。開催計画の内容よりもロビー活動の方が重要で、カタールは根回しに余念がなかった。
現地視察団の調査報告書では運営面のリスクが9項目のうち1項目は「高い」、7項目で「中程度」と最低評価の印象だった。大会開催時期の6、7月は酷暑が心配され、インフラ整備の不透明さも懸念材料だった。
カタールは同国出身のハマムFIFA理事が政治力を発揮。18年招致を目指すスペイン・ポルトガルと結束し、スペイン語圏の理事を味方にするなど、報告書の発表前にある程度は票固めしていたとみられる。
最後の招致演説では流ちょうなフランス語とスペイン語を織り交ぜてアピール。フランス語圏理事の浮動票をたぐり寄せ、寝返りの恐れがあったスペイン語圏理事をつなぎ留める意図が見られた。親善試合への招待で各理事の出身協会に支払う報酬も、日本など他の候補に比べて破格の高額ぶりだった。(共同)


