サッカー女子W杯ドイツ大会で日本は17日、米国を2-2(PK3-1)で破り優勝した。愛称は「なでしこジャパン」。日本女子サッカーの歴史は以下の通り。

 日本の女子サッカー誕生の地は神戸市。1966年に福住小に女子少年団チームが発足し、続くように神戸女学院中にサッカー部が誕生した。80年に開催された初の全日本選手権は8人制、少年用のボール使用で胸トラップ禁止などのルールで行われた。

 日本代表は81年の第4回アジア選手権(香港)で初めて編成され、初戦の台湾戦は0-1で敗れた。飛躍への転機は91年のアジア選手権。準優勝し、91年の第1回世界選手権の出場権を獲得した。初めて正式種目に採用された96年アトランタ五輪にも出場したが3連敗で敗退。世界大会には出場するが、欧米勢との力の差は大きかった。

 世界選手権から名称を変えた99年女子W杯でも1次リーグ敗退。00年シドニー五輪の出場権を逃すと、景気の低迷でLリーグ(現プレナスなでしこリーグ)から企業チーム撤退が続くなど、冬の時代に突入した。

 だが04年アテネ五輪に出場後は公募で決まった「なでしこジャパン」の愛称定着もあって注目度が上昇。強化も進み、08年北京五輪では4位に入った。