日本サッカー協会は21日、東京都内で評議員会を開き、ハビエル・アギーレ日本代表監督が八百長関与疑惑について釈明する記者会見を行うと明らかにした。

 来年1月9日開幕のアジア杯(オーストラリア)に向けた合宿を12月29日に始めるため、それより前に実施するように調整する。

 アギーレ監督は告発された後、公の場に出ていない。原博実専務理事は「(監督が)言うことは決まっているが、やった方がいい」と話し、合宿での雑音を減らす目的で監督自身から疑惑について説明させるという。

 大仁邦弥会長は各都道府県協会の代表者から成る評議員に向け、監督の嫌疑について説明した。席上での質問や批判は出なかったというが、ある出席者は「協会幹部もこれからどうなるかを分かっていない。質問のしようがない」と諦め顔だった。関西の評議員からは「(監督の人選に当たった)原専務理事から一言あるかと思ったが謝罪もない。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会後も誰も責任を取っておらず、身内に甘い組織と見られても仕方がない」との批判的な声も上がった。

 18日の理事会後には、霜田正浩強化担当技術委員長がJリーグのクラブや海外組の選手にメールで今回の騒動についての報告書を送付したことも分かった。