【ドバイ(アラブ首長国連邦)=20日】FW高原直泰(28)が復活弾をマークした。日本代表はドバイ合宿で初の対外試合を行い、地元クラブのアルナスルと対戦。高原は前半5分、ショートコーナーから中沢の折り返しを冷静に頭で合わせて先制ゴール。その後も積極的にゴールを狙い、切れのある動きをみせた。前半だけで交代したものの、岡田監督も最大級の評価を与えた。日本代表に頼もしいエースが戻ってきた。

 何でもない得点だったが、エース高原にとってこの上なく大きな1点だった。前半5分、中沢がニアサイドの高原へ丁寧なヘディングでのパスを送り、高原は落ち着いて確実に頭で先制点を生み出した。「自信になったとかそういうわけではない」という言葉とは裏腹に、超うれしそうに話した。ドバイで調子を上げてきたのが、誰にも分かる好調ぶりだった。

 その後も、玉田とのコンビで積極的にゴールを狙った。相手DFの裏に走り込んだり、引いてくさびに入ったり、縦横無尽に動き続けた。「点を取ることもそうだけど、チームとしてまとまることが大事」と、浮かれまいと気を引き締めるように話した。

 岡田監督にとっても、もっとも期待してきた男の復調だけに手放しでほめあげた。「どうだった?」と、岡田監督としては珍しく報道陣に逆取材をかけた。直後に「よかったよね。今までで一番よかった」と、絶賛した。スピード、キレ、連携、積極性、そして先制点をあげた結果を合わせ、大事なアウェー戦の6日前に高原を使えるめどが立ち、笑顔はたえなかった。

 高原は1月の鹿児島合宿から常にFWの中心選手として期待を集めてきたが、欧州から移籍したばかりで多忙を極め、なかなか調子が戻らず苦しんできた。Jリーグ開幕後も、2試合で0ゴールと結果も出ていなかった。それだけに、格下チームとの練習試合とはいえ、バーレーン戦へ向けてチームを鼓舞する価値ある復活弾になった。【井上真】