アジアCLに出場したG大阪、鹿島の5選手が合流した。中でもMF遠藤にとって今回は、因縁の相手との雪辱の舞台になる。04年8月3日のアジア杯準決勝バーレーン戦。前半40分に相手ボールをカットして攻め上がろうとした瞬間、マークについていたMFサルミーンが顔を押さえて倒れ込んだ。絶妙の「演技」で代表で唯一の一発退場。「まだ(サルミーンは代表に)いるみたいですね。あの時はひじは当たってない。(相手は)また次も対策を練ってくると思うけど、こっちも工夫してやる」と再戦に向けて警戒する。

 サルミーンは05年3月30日のW杯最終予選(埼玉)ではオウンゴールを記録。日本戦の「お騒がせ男」は代表不動のボランチで、今回も遠藤とマッチアップすることになりそう。「こっちが故意にファウルしたり、審判に文句を言ったりしないように気をつけたい。アウェーだしね」。因縁にケリをつけて、W杯にまた1歩前進するつもりだ。【益子浩一】