岡田日本に痛手、逮捕MF高評価だった
日本代表候補の前代未聞の不祥事に、Jリーグも大混乱に陥った。当該選手は23日まで行われていた日本代表候補合宿に初招集されており、報告を受けたJリーグの鬼武健二チェアマン(68)は25日「何とも言いようがない。大変残念なことだ。彼はボランティアを通じて地域活動に貢献しており、評判も良かったのに」と苦渋の表情で語った。合宿では新戦力として大いにアピールしていただけに、岡田ジャパンにも痛手となりそうだ。
鬼武チェアマンは困り切った表情で「あ~、何とも言いようがない」と切り出した。ようやく過去の失敗から立ち直り、代表候補に選ばれるまでになっただけに、Jリーグトップとしてもやりきれない様子。「相当前のこと。状況を今後見ることが大切だ。ただ、これまでの事案からも、時間はかかるのでは」と、冷静にコメントした。
7年前の事件をいきなり突きつけられ、なすすべがない。「(再発防止へ)いろいろ考えることはできるかもしれないが、不審ばっかりになっても…。洗いざらい調べて採用、というわけにもいかない」と頭をかかえた。選手の日常生活の把握が重要だが、過去にまでさかのぼって調べるには限界がある。
各クラブに逮捕について連絡をしたが、今後の対応は未定。文部科学省への報告にも「いずれはすべきだろうが、まずは中身が大事だ」と繰り返した。
Jリーグが受けた痛手は大きいが、岡田ジャパンの損失も見過ごせない。代表合宿では岡田監督は当該選手の才能あふれるパスセンスを高く評価。「独特な選手だ。感性もいいし面白い。パスコースもひとつ先を見ている。(代表に)慣れたら面白いね」と、監督としては異例の絶賛だった。
左MF2列目として、パスも出せて、自分で切り込んでシュートも打つ貴重な存在。6月のW杯アジア3次予選では4試合が集中し、当面の敵オマーン代表もこの選手の情報は入手していない可能性が高い。秘密兵器をもがれた感は否めない。この日、代表スタッフから岡田監督にも逮捕の一報は伝えられた。指揮官も喪失感に包まれたに違いない。
[2008年4月26日6時50分 紙面から]
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