<W杯アジア3次予選:オマーン1-1日本>◇7日◇2組◇ロイヤル・オマーン・ポリススタジアム
粘つく大量の汗にも、伝家の宝刀の輝きはあせなかった。後半21分。日本代表MF中村俊は、右サイドから中央に切り込み、得意の左足でミドルシュートを放った。強烈かつ正確な弾道は、プレミアで鳴らすボルトン所属のGKのH・アルハブシも、右手指先ではじき出すのが精いっぱい。パスは回せても得点は奪えない、味方攻撃陣を鼓舞するような一撃だった。
前半33分には左クロスで、FW大久保の決定機を演出。その後もスルーパスやサイドチェンジで、攻撃の指揮をとり続けた。「チームとして3人目の動きが足りなかった。でもこれまでは、それ以前の問題だったから、ポジティブに考えていい」と手応えを強調。自分が相手に研究されているとの情報を得て、PKを遠藤に譲るなど、ピッチ上の監督役も務めた。岡田ジャパン初招集からわずか3戦で、中村俊がチームの攻撃を完全掌握した。


