FW高原直泰(29)とGK川口能活(32)が、9月から始まるW杯アジア最終予選の代表メンバーから外れる可能性がでてきた。これまで日本を支えてきたベテラン2人に対し、岡田武史監督(51)が特別扱いしない方針を伝えていたことが分かった。

 すでに川口には、先発起用の可能性は極めて低いことを伝えてあり、川口はそれを承知でチームに帯同。高原にも5月28日の代表メンバー選考会議後に電話で直接連絡を入れ、話し合いの結果、高原は浦和で再調整することになった。高原についてさらに、代表関係者によると「高原は考え込むタイプで、それがチーム全体に影響を与えることも考慮された」。スランプが周囲に悪影響を及ぼすことを懸念し、岡田監督が最終的に「離脱」を選択したもようだ。

 現在の岡田ジャパンは中村俊を中心としたチームへと急速にまとまりつつある。MF香川、DF長友、内田らの新戦力が台頭しており、FWは玉田、大久保のスピードで十分勝ち抜けるめどがたった。GK楢崎も安定感がある。高原と川口は、3次予選終了後に再開されるJリーグで、岡田監督をうならせるくらいのパフォーマンスを見せないと、最終予選での出番はなくなるかもしれない。