U-19(19歳以下)アジア選手権(31日~11月14日、サウジアラビア)のU-19日本代表が20日、日本サッカー協会から発表された。JFL勢ではホンダFCのDF村松大輔(18)が唯一、選出された。ホンダFCによると、同チームからの各世代の日本代表選手は92年バルセロナ五輪予選代表(U-23)のDF石川康以来16年ぶり。ホンダFCの誇りを胸に、村松が日本を勝利へと導いていく。

 代表選出に、村松は驚きを隠せなかった。この日はホンダFCの練習がオフだったため、携帯電話で吉報を受けた。「びっくりしました。すごいうれしいです」。来年のU-20W杯(エジプト)を目指すU-19代表入りに、声を弾ませた。

 JFL勢からは唯一の選出だ。ホンダFCによると、各世代代表は92年バルセロナ五輪予選に出場したDF石川康以来。16年ぶりの代表戦士となった村松は「自分はアマチュアでみんなより下のカテゴリーにいるけど、ホンダはすごい良いチーム。やれるということを証明したい」と意気込んだ。

 プロに飛び込んだ仲間に負けないよう努力を重ねてきた。藤枝東時代は屈強なDFとして全国選手権準Vに輝くなど、球際の強さには自信があった。それがU-19代表合宿でトレーナーに「体幹が弱い」と指摘された。「体をもっと強くしなきゃいけない」(村松)。週3日は午前中に4輪の組み立ての仕事に携わる傍ら、練習前後に体幹を鍛えるために筋力トレを敢行。練習後には練習場近くの坂道を往復3キロ走り込んできた。「プロに負けたくない」という強い思いが、日の丸戦士へと成長させた。

 だが、選ばれたことがゴールとは思っていない。今大会は来年のU-20W杯出場権が懸かる。イエメン、イラン、サウジアラビアと続く中東勢との1次リーグを前に「身体能力が高くてカウンターが鋭いけど、食い止めたい」と力を込めた村松。「日本を背負って戦う気持ちを強く持って頑張りたい」。代表でのサバイバルを勝ち抜き、世界の舞台を目指す。【浜本卓也】