<女子W杯:日本4-0メキシコ>◇1次リーグB組◇1日◇ドイツ・レーバークーゼン

 自称「沢の妹」MF大野忍(27=INAC)が、「姉」に続くゴールでチームを勢いに乗せた。1-0のリードで迎えた前半15分、FW永里優季(23=ポツダム)のパスを受け、2タッチで相手DFをかわして右足で決めた。MF沢穂希(32=INAC)のゴールの2分後の得点だった。日本はメキシコを下し、決勝トーナメント進出を決めた。

 沢の国際Aマッチ最多ゴールを祝うかのように、大野が続いた。永里のパスを受けると、相手DF2人の間を細かなステップで擦り抜け、ゴール右サイドに決めた。「あの位置でボールを受けたら仕掛けようと思っていた。決められてよかった」と振り返った。

 持ち味の技術とスピードを生かし、メキシコの大型DF陣を一瞬で抜き去った大野らしいゴールだった。後半24分にMF川澄と交代するまで、沢とともにメキシコ守備陣をかき回した。

 大会前「沢さんと一緒にメダルを取って帰りたいという思いがすごくある」と話していた。日テレ時代から沢を姉のように慕い、プライベートで旅行や買い物に出掛けるほど仲がいい。「自分をここまで支えてくれたのは沢さんだったりする」。今季、日テレからINACに移籍したのも、沢が移籍したことが大きかった。

 プレー面でも、日本女子サッカー界をけん引してきた沢から学ぶことは多かった。「沢さんがいなかったら、今の自分はなかった。なんで恩返しができるかと言えば、ゴールしかない」。言葉どおり、恩返しの得点で沢のハットトリックと、チームの決勝トーナメント進出をお膳立てした。