日本代表MF香川真司(22=ドルトムント)が、韓国戦(10日、札幌ド)で3兎(と)を追う。日本代表は今日8日から札幌で合宿に入る。ハンブルガーSVとの開幕戦を終えた香川は7日、他のメンバーより1日早く、一番乗りで札幌に入った。「試合後も飛行機の中でもあまり寝てない」と体調万全ではないが、克服するため帰国後、札幌に直行し、この日から軽く体を動かした。

 まず1兎目は目の前の敵・韓国だ。1月のアジア杯準決勝の韓国戦で、右足小指付け根を骨折した。ドルトムント移籍1年目の昨季は最高のスタートを切ったが、そのケガで後半戦はリハビリの日々を送った。因縁の相手との再戦に「代表の試合は相手関係なく必ず勝たないといけない」と、無心で勝ちにいく。

 続いて2兎目。「オレはまだ、代表では結果を残してない。W杯予選前の最後の実戦だし、この試合でチームメートに認められるように活躍しないといけない。それが最終予選につながる。背番号10だしね」。韓国戦でチームを引っ張って勝つことで、仲間からの信頼をより厚いものにして、予選突破の起爆剤にするつもりだ。

 2兎を得ると、3兎目は自然と付いてくる。アジア頂点の直接対決に、欧州からは多くのスカウトが駆けつける予定だ。マンチェスターU関係者も視察する予定で「マンUか。まあ、どこで誰が見てるか分からないからね。アピールは常に忘れていない」。今夏の欧州移籍市場は8月末で締め切られる。滑り込みのマンU移籍へ、絶好のアピール場を逃すわけにはいかない。【盧載鎭】