ザックジャパンが10月7日に計画される「緊急強化試合」でベトナムと対戦することが濃厚になった。ベトナム協会が13日に日本との親善試合を同日に神戸で行うとフライング気味に発表。日本協会幹部も「現在、さまざまな選択肢の中で交渉中」と明言した。

 10月11日にはW杯アジア3次予選のシリア戦(長居)が控えており、同7日は唯一空いた国際Aマッチデー。公式マッチデーであることから、7日に試合を入れれば3日から海外組を含めた選手を拘束できる。約1週間の合宿と強化試合を経て本番を迎えられる。

 当初は11日に東アジア地区で3次予選を戦うイラクやUAEなどを最有力候補に挙げていた。だが、最終的には2次予選でカタールに敗れたものの、現在国内リーグも急成長中のベトナムとのマッチメークが濃厚となった。国際サッカー連盟(FIFA)ランク16位の日本にとって同144位のベトナムは格下だが、格好のテストマッチになる。

 10日の韓国戦に完勝した勢いに乗り、9月2日の3次予選初戦の北朝鮮戦(埼玉ス)、同6日のウズベキスタン戦(タシケント)に臨む日本代表だが、3次予選を確実に突破するための準備にぬかりはない。