裸のコミュニケーションでチーム力アップだ!

 今夏のロンドン五輪出場を目指すU-23(23歳以下)日本代表候補が、今日15日から8日間の米グアム合宿で始動する。選手らは14日に千葉・成田市内に集合。関塚隆監督(51)が宿舎の風呂を貸し切り使用にできるようリクエスト。26人の選手全員に裸の付き合いをさせることで、チームの絆をより強め、一丸となってアジア最終予選突破を狙う。

 気温30度のリゾート地グアムで、関塚ジャパンがビーチではなく大浴場に集結する。グアム合宿中は連日、午前と午後の2部練習が予定されているが、関係者によると、チームでは午後の練習後、宿舎の大浴場を連日1時間貸し切り予約済み。選手たちは全員で風呂で汗を流して疲れを癒やし、夕食会場へ向かうことになる。

 関塚監督は一昨年のチーム結成以来、チームの和を重んじており、今回の大浴場プランも選手同士のコミュニケーションをより円滑に進めることが目的。これまでの国内合宿では大浴場を完備した宿舎に泊まることがなかったため、全員で入浴する機会はなかったが、今回の合宿で初めて男同士の裸のコミュニケーションが実現可能になった。

 合宿は選手だけで26人という大所帯。もちろん各部屋にもバス、シャワーは完備されているが、関塚監督らしい計らいで、大浴場が即席の選手同士のミーティング会場に様変わりすることもありそう。MF山口は「そんなの初めてですね」。GK権田も「このチームは皆、仲がいいし、心配はしていないけど、そういう機会があるのはいいこと。ありがたいですね」と歓迎した。

 自主トレ中のプロ野球選手やゴルフ客、観光客なども多く宿泊する中、大浴場が貸し切りなら選手たちもリラックスして入浴でき、なおかつチームの絆も強まってまさに一石二鳥。FW永井、DF比嘉を中心に、関塚ジャパンはチームの明るさが特徴だが、グアム合宿でさらにチーム一丸となって最終予選を戦う中東の地へと乗り込む。【福岡吉央】