MF長谷部誠主将(29=ウォルフスブルク)は、26日に1-2で惜敗したW杯アジア最終予選のヨルダン戦後に所属先のドイツへ移動した。屈辱の試合から数時間、ニュージャパンの可能性を見いだしていた。「結果が出てないから『(本田)圭佑がいないから(負けた)』と言われるのは仕方ないですけど、いない中で新しい日本の形が見えた」とプラス材料をつかんだ。それは唯一の得点シーン。後半24分、トップ下の香川が1トップを追い越し決めたゴールにあった。

 「日本のベースは変わらない。でも例えば得点シーンでは、圭佑ならあそこにいなかったかもしれない。裏を狙ってスピードアップできるのは(香川)真司のよさ。圭佑なら、中盤でタメをつくったり強さがある。ミドルも打てる。それぞれよさがある。以前の圭佑がいないときとは全然違ったゲーム」

 本田不在時のW杯予選、勝率は決してよくない。3次予選も含めれば、これで2勝3敗と負け越しだ。しかし「本当の強さがまだまだ足りない」と結果を受け止めた一方で、内容にも目を向けなければ成長はない。マンUで成長を続ける香川がトップ下の布陣は、日本の幅を広げるもう1つの顔。「そういう意味で価値あるゲームだった」。夜明け前のドイツに降り立ったときには、敗戦を糧にしていた。【栗田成芳】