アギレジャパンが、「ザック仕様調整」でアジア杯オーストラリア大会(15年1月9日開幕)に挑む。優勝した前回の11年カタール大会に向けた事前合宿と同様に、年末に国内合宿を開始。年末年始に1度解散し、年始に再集合して開催地に乗り込むというゲンの良い日程になる。日本協会幹部が29日、明かした。

 集合は年末の12月25日前後になる見込みで、ザックジャパンの事前合宿と同じタイミングだ。前回は天皇杯の上位進出クラブに所属する選手は合宿に参加できなかったが、今回は天皇杯決勝が12月13日に行われる。日程上、国内組の合宿参加に支障はない。

 アギレ体制で初の公式戦となるアジア杯は連覇がかかるだけでなく、優勝すれば18年W杯ロシア大会の前年に実施されるコンフェデレーションズ杯の出場権を獲得できる重要な大会。海外組はリーグ戦があり、現地合流の選手が多くなる見込みだが、アギレ新監督にとって国内組の状況を確認できる貴重な時間だ。

 これまでのように海外組が主軸となった場合は、アジア杯メンバーの国内組だけでは満足な戦術練習ができない可能性がある。それを補うため、Jリーグ各クラブの期待の若手や大学生をピックアップし、練習要員として「アギレ流」を経験させるプランもある。

 ザックジャパンはアジア杯で優勝して勢いに乗った。連覇がかかるアギレジャパンも万全の態勢でアジア杯初戦のパレスチナ戦(1月12日)に臨む。