アギーレジャパンが台風18号の直撃を受けた。国内組ではMF田口泰士(23=名古屋)が名古屋で足止めを食らい、海外組ではFW本田圭佑(28=ACミラン)、MF田中順也(27=スポルティング)、DF長友佑都(28=インテルミラノ)の合流が大幅に遅れた。初勝利を目指すアギーレジャパンが、再始動日に思わぬ影響を受けた。

 首都圏を直撃した台風の影響を、アギーレジャパンがもろに受けた。午前中に都内から、新幹線で新潟に移動したハビエル・アギーレ監督(55)ら本隊は影響なかったが、一部の選手はストップした交通機関にお手上げだった。

 本田がイタリアから成田空港に着陸したのは、予定より約10時間遅れた午後6時半過ぎ。日本の荒天を見越し、航空機がミラノ出発を遅らせたためだった。出発時刻は2度遅延し、ミラノの自宅で待機を強いられた。成田に着くと「また新潟で」とだけ話し、迎えの車で東京駅へ。駅での乗り換え時間は8分。改札までは歩いていたが、ホームへのエスカレーターに乗った瞬間に発車音が鳴ると、スーツケースを持ち上げて駆け上がり、ギリギリで車内に滑り込んだ。

 長友も同じ航空便に乗っており「家を出る前に(遅延を)知ったので、ゆっくり休めた」と振り返った。本田と長友が新潟駅に到着したのは午後11時前。50人のファンが待ち受けており約5分、2人でサインに応じ、ホテル到着は午後11時だった。また、ポルトガルのリスボンを出発したMF田中は、経由地のフランクフルトで6時間の足止め。iPadやスマートフォンなどで時間をつぶしたという。

 国内組で影響を受けたのは、追加で初招集された名古屋MF田口だった。前日はアウェーの神戸戦。神戸MF森岡は難なく空路で新潟入りしたが、田口は名古屋に戻ったことで足止めを食った。6日午前、東海道新幹線が運転を見合わせ、名古屋発は予定より約5時間遅れた正午過ぎ。再開まで名古屋駅前のホテルで過ごし、東京経由で新潟へ。午後6時過ぎに新潟のホテルに着いた時には、練習を終えた選手がバスで戻った5分後だった。練習には間に合わず、なんともばつが悪そうに合流した。

 日本協会関係者は「(新幹線の)本隊が遅れなくて本当に良かった」と肝を冷やした。練習中も時折、強い雨が降った。だがアギーレ監督は台風について聞かれると「無事に全員が合流してくれれば十分だ」とニヤリと笑った。風雨に負けず、まずはジャマイカ戦で初勝利を目指す。