アウェーを乗り越えろ-アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)に初参戦する名古屋が、入念なアウエー対策に着手することが鹿児島・指宿キャンプ7日目の10日、分かった。1次リーグE組の名古屋は蔚山(韓国)、北京国安(中国)、ニューカッスル(オーストラリア)と同組で3カ国に乗り込む。それぞれ1カ月前にクラブ関係者を派遣して現地チェック。3チームの分析も独自ルートで完ぺきに進める。
ピクシー名古屋が徹底して準備を進める。今季JリーグからACLに参戦する4クラブ(残りは鹿島、川崎F、G大阪)のうち、名古屋だけが「初体験」。加えて、アジアの舞台で戦うのは00-01年カップウイナーズ杯以来8年ぶり。今季チームは大幅な若返りを断行し、当時の経験者はGK楢崎ら数えるほどしかいない。過密日程での国際試合には不安が募るため、水面下でプロジェクトが動きだす。
受け入れ態勢や移動の行程などをアウェー戦の約1カ月前にクラブ関係者を派遣し入念にチェックする。3月10日の蔚山との開幕戦に向けた部隊についてクラブ幹部は「ちゃんと(明日)12日に出掛けることになっている」と明かした。その後もオーストラリアと中国まで出向く。
昨季はJ王者鹿島が中国・北京で「アウェーの洗礼」を浴びた。北京国安との試合2日前に練習を始めようとしたところ管理者から「状態が悪いから貸せない」と待ったがかかった。押し切って無事練習したが、国内公式戦では考えられない事態も想定される。情報は多ければ多いほどいい。
1次リーグ突破を争う3クラブの分析も独自のルートで始めている。蔚山は韓国国内に太いパイプを持つ金スカウトを中心に情報を収集。1番遠いオーストラリアは、ストイコビッチ監督の母国セルビアの人脈で情報が入っているという。
中国には出資会社のトヨタ自動車が工場など、多くの拠点を置く。指宿キャンプを視察に訪れたクラブの池渕浩介社長は、かつてトヨタ自動車で副会長も務めていた。同社長は「北京では、受け入れ面など、いろいろ話は聞いてもらえるはずですよ」と話す。備えあれば憂いなし-。指宿でチームそのものを強化する作業の裏で、異国でのアウェー戦を乗り越えるクラブ戦略も進む。【八反誠】



