<ACL:川崎F3-0城南一和>◇14日◇1次リーグ◇E組◇等々力
川崎Fの日本代表MF中村憲剛(29)が50日ぶりにピッチに帰ってきた。城南一和(韓国)戦の後半途中から出場。右あご骨折で全治6~8週間の重傷を負った、2月23日の同戦以来の戦列復帰を果たした。3点目のPKにつながるスルーパスなど、随所で持ち味を発揮。視察した日本代表・岡田監督を喜ばせた。チームも1次リーグ突破(2位以内)へ望みをつないだ。
後半21分、2点リードの場面で中村がピッチに飛び出し、等々力が憲剛一色と変わった。W杯日本代表発表約1カ月前の復活舞台。4本の決定的な切れ味鋭いスルーパスで魅了した。
サポーターからのコールがまだ鳴りやまぬ23分、いきなり決定機を演出。「どういうプレーをするのか注目されていたので、あれでだいぶ肩の荷がおりた」という右足からのループスルーパスに、FW黒津が反応。城南DFがペナルティーエリア内でファウルを犯しPKを獲得した。難なく決めたFWレナチーニョからは、8日に生まれた第2子(長女)誕生祝いの「ゆりかごダンス」がプレゼントされた。
MF稲本が「タメがきいたし、チームが変わる。やっぱり頼もしいし、助っ人外国人がきた感じ」と語るように、存在感は健在だった。この日は、キャプテンマークを受け継いだMF谷口と、自分の欠場期間中に先発に抜てきされてきたMF田坂がそろって得点を決めた。「レギュラー争い頑張らないと」と底上げを喜ぶとともに、「代表に向けても、大きな1歩は踏み出せたと思う。やれることは限られているのでコンディションは上げていきたい」と話した。
視察に訪れた日本代表の岡田監督も「久しぶりだね。良かったじゃない。いいパスも何本も出していたし」と高評価。高畠監督も「本来の前線へのパスもコンタクトも問題なかった。いい復帰戦」と太鼓判を押した。試合後はサポーターに「ただいま」のあいさつ。「等々力最高」の言葉で感謝の意を表した。
この勝利で、チームは最終節の北京国安戦(28日アウェー)に勝てば決勝トーナメント進出が決まる。接触プレーも恐れず「自信がついた」という憲剛が、川崎F、そして日本代表の中心として走り回る。【鎌田直秀】



